2023年度の総会におきまして、北薬会(北海道科学大学薬学部同窓会・北海道薬科大学同窓会)の6代目会長に就任いたしました8期卒業の本郷と申します。唐沢前会長は19期卒業でしたので、10歳以上も高齢化した新会長であり、6期12年もの経験のある前会長に比べ、同窓会活動に関する理解も乏しく、副会長を初めとした経験豊富な幹事、会員の皆様のご助言を頂きながら運営していく所存ですので、よろしくお願いいたします。
会長就任にあたり、これまでの執行部が築き上げてこられた、「親睦」、「後援」、「生涯学習」の3つの事業を着実に継続していくことを最優先に考えています。また、同窓会が大学や地域社会に対して果たす役割も大切だと認識しています。薬剤師を取り巻く環境の変化は激しく、我々には知識やスキルのアップデート及び業務内容、就労環境の見直しが常に求められています。既に行われている卒後教育、リカレント教育に関しても従前以上に充実させる必要があります。もう一つ、近年、話題となっている薬剤師の地域偏在についても、取り組んで参りたいと思います。しかし、それらの課題は我々同窓会のみで解決することは困難です。歴代の北薬会会長は、薬局薬剤師(保険薬剤師)としても御高名で、薬剤師会の要職も兼ねておられましたが、私は病院での勤務経験しかなく、病院薬剤師会を中心に活動してきました。職歴等の背景は異なりますが、同窓生として、オール薬剤師で今まで以上に大学、薬剤師会、病院薬剤師会、その他関連する諸団体と協働して、生涯学習や社会貢献ができればと考えております。
北薬会は8,000名を超える会員となっており、全国各地域に10支部を設置していますが、コロナ禍もあり交流機会が減少しています。同窓会ネットワークのさらなる連携強化を図るためには、SNSを積極的に活用するなど、DXが必要です。アナログとデジタル、リアルとバーチャル、それぞれの利点を活かし、今後の情報提供のあり方や電子ネットワーク上での会員参加企画など、同窓会活動は会員皆様のアイデアと参加があってこそ、意義あるものとなります。北薬会は、昭和、平成、令和の時代とともに成長、発展してきており、今後も環境に対応して変化する組織だと考えています。会員の皆様からの新たなご提案や積極的なご参加を今後ともよろしくお願いいたします。
北薬会(北海道薬科大学同窓会・北海道科学大学薬学部同窓会)
会長 本郷 文教(8期卒業)